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腸管出血性大腸菌(O157)

 
 

腸管出血性大腸菌(O157)とは

(オー いち ご なな)

症状


いわゆる「食中毒」です。
牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の一つで、代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で、そのほかに「O26」や「O111」などが知られています。
毒性の強いベロ毒素を出し、腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を引き起こします。
 
食中毒は、ふつう気温が高くなる初夏から初秋にかけて発生しやすくなります。
この時期に食中毒が多いのは、気温が食中毒菌の増殖に適しているからです。
しかし、O157の感染力は非常に強く、100個程度のO157が身体の中に入っただけでも、病気を起こしてしまいます。
そのため、O157感染症は、他の食中毒に比べて気温の低い時期にも発生しています。
(多くの食中毒では、100万個以上の菌が身体の中に入らないと食中毒は起こりません)
 
乳幼児や高齢者などは重症化し、死に至る場合もあります。

感染経路


腸管出血性大腸菌は牛等の糞便等から検出され、食肉が汚染されることが多いです。
肉を生で食べたり、加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発症します。
 
環境中での生存期間が長く、レタスなどの葉に付着後は2週間程度生存している。また、8℃以下では殆ど増殖しないが、12℃以上では3日間で100倍に増殖したとの報告があります。

予防


 O157に対する特有の予防法は無く、一般的な食中毒の予防方法とされています。
 
1.食材は食べる直前まで十分に(8℃以下)冷やしておく。
2.食器(箸)は未加熱食材用と加熱済み用を分ける。
3.加熱に弱い菌であるため、肉を使用する食品は、その中心温度を75℃以上且つ1分以上の加熱をする。
 
などが、食中毒を防ぐために有効です。
熱には弱く、75℃1分間の加熱で死んでしまいます。
しかし、産生済みのベロ毒素には100℃、30分間の加熱では分解されないため、既に産生されているベロ毒素に対しては加熱は対策にはなりません。
 
子供は免疫が弱いため、100個程度という極めて少数の菌で発症することもあります。
そのため感染者の便から容易に二次感染が起こるので、手洗い励行などの基本的な感染対策が必要です。