保育園の選び方
大切な我が子が通う保育園は良い保育園を選びたいですね。
でも、良い保育園とは何でしょうか?
まず最初に「良い保育園」について考える必要があります。
良い保育園は、各家庭の考えや状況によって変わるものですから、いくつかのポイントを理解して、各ご家庭ごとに園を選ぶ基準を持てるといいですね。
保育園を選ぶ基準
絶対的大前提~我が子の一生が決まる場所~
口コミについて
私立と公立の違い
良い保育園の選び方10カ条(厚生労働省)
保育園を選ぶ基準
大切な我が子を保育園に預ける
まず最初にお願いしたいことは「必ず見学して親の目で見て園を決めてほしい」ということです。
保育園に預ける乳幼児期の大切さを痛いほど知っているからこそのお願いになります。
そのうえで、各ご家庭のご事情やお考えに基づいて園を検討なさってください。
同居の場合で祖父母の協力を得る場合には自宅から近い方が良かったりもしますが、ほとんども場合において園が自宅から近いということのメリットは非常に少ないです。
我が子の新しい環境に順応する力を信じてあげてください。
絶対的大前提
我が子の一生が決まる場所
少々強めのタイトルですが、これは強くお伝えしなければならないことです。
それは、保育園で過ごす時期が我が子の一生涯の基礎基本となるということです。
もちろん、保育園という環境だけですべての基礎が作られるわけではありません。
家庭という環境がベースとなりますが、保育園の影響もかなり大きいということでご理解ください。
保育士の”あるある話”をしましょう。
保育園で見ていた子と10年以上振りに再会することが時々あります。
高校生や大学生、あるいは社会人になっていることも珍しくありません。
そんなとき、少し話をするとほとんど必ず「あの頃(園児時代)の性格そのまんまだね」ということを感じます。
(ごく稀に例外もあり、ガラッと雰囲気が変わる子もいますが)
これはどういうことかと言えば、幼児期に育ち身に付いた性格は大人になっても変わらないということです。
まさに諺(ことわざ)の「三つ子の魂百まで」ということです。
ですから、大袈裟ではなく一生涯の基礎基本がつくられてしまう時期に通う保育園は、我が子の一生を左右してしまう環境であるという認識をもって園を選ばなければなりません。
それぞれの園で考え方も大きく違います。
必ず見学に行って園の説明をよく聞いて、親の目でしっかり見て決めることが大切ですね。
OLive保育園の保育に対する考え方
ここ数年の間に様々な形態の保育事業として保護者の利便性を追求した保育事業も増えました。
もちろん社会や世の中、生活スタイルが昔と変わってきたので、それらに対応する保育として必要な部分もありますが、当然一長一短があります。
良く効く薬には副作用があるように、利便性の裏に潜む副作用(我が子の成長へのマイナス)も忘れずにご家庭に最適な園を検討ましょう。
私立と公立の違い
私立と公立保育園では大きく違います
公立の保育所は行政の運営になりますので、一定の質で地域に必要な一定量の保育を提供するという前提があります。
また、人事異動もあるため園長(所長)が3年程で入れ替わることも特徴です。
保護者同士の口コミで、小学生の子を持つお母さんが「ウチの子が通ってた○○保育園いいわよ」といった場合、残念ながら今からその園に通おうと考えているご家庭にその情報は適用できないことが多いです。
なぜならば、その小学生のお母さんが保育所を利用していたのは数年前のことなので、その時と園長先生や保育士が入れ替わっている可能性が高いです。
とくに園長先生が変わると、園は別の園になると言っても過言ではないので、当時の評価や評判をそのまま鵜呑みにすることはできませんね。
園は園長で決まると言っても過言ではありません。
さらに言ってしまえば、保護者の園の評価は「クラス担任保育士の評価」であることが多いです。
「クラス担任が良い=良い保育園」
「クラス担任が悪い=悪い保育園」
このような評価であることが見受けられます。
保護者と保育士は人と人ですから、どうしても合う合わないということもありますので、これも一概に鵜呑みにできません。
逆に私立保育所は園長先生が変わることが長期にわたりほとんど無いので、園の雰囲気や内容が変わるということはあまり考えられません。
20年〜30年同じ園長先生ということも普通にありますね。
同じ園長が保育理念に基づいて長期間園を磨き続けるので、ブレることなく保育を高めていくことができるのは私立の強みです。
(逆に長期間質の低い保育をし続けてしまうというリスクもありますが・・・)
また、各園の特徴や特色が公立保育所よりも色濃いので、ご家庭の考えに合う合わないもはっきりしてきます。
入園してから「考えが合わない」とならないように、事前に保育理念や保育方針などをしっかり確認しておく必要があります。
厚生労働省「よい保育施設の選び方 十か条」
1.まずは情報収集を
- 市区町村の保育担当課で、情報の収集や相談をしましょう
2.事前に見学を
- 決める前に必ず施設を見学しましょう
3.見た目だけで決めないで
- キャッチフレーズ、建物の概観や壁紙がきれい、保育料が安いなど見た目だけで決めるのはやめましょう
4.部屋の中まで入って見て
- 見学の時は、必ず、子どもたちがいる保育室の中まで入らせてもらいましょう
5.子どもたちの様子を見て
- 子どもたちの表情がいきいきとしているか、見てみましょう
6.保育する人の様子を見て
- 保育する人の数が十分か、聞いてみましょう
- 保育士の資格を持つ人がいるか、聞いてみましょう
- 保育する人が笑顔で子どもたちに接しているか、見てみましょう
- 保育する人の中には経験豊かな人もいるか、見てみましょう
7.施設の様子を見て
- 赤ちゃんが静かに眠れる場所があるか、また、子どもの動き回れる十分な広さがあるか、見てみましょう
- 遊び道具がそろっているかを見て、また、外遊びをしているか聞いてみましょう
- 陽あたりや風とおしがよいか、また、清潔か、見てみましょう
- 災害のときのための避難口や避難階段があるか、見てみましょう
8.保育の方針を聞いて
- 園長や保育する人から、保育の考え方や内容について、聞いてみましょう
- どんな給食が出されているか、聞いてみましょう
- 連絡帳などで家庭との連絡や参観の機会などがあるか、聞いてみましょう
9.預けはじめてからもチェックを
- 預けはじめてからも、折にふれて、保育のしかたや子どもの様子を見てみましょう
10.不満や疑問は率直に
- 不満や疑問があったら、すぐに相談してみましょう、誠実に対応してくれるでしょうか
以上がよい保育園選びのポイントになります。
大切な我が子を預ける場所です。
長時間過ごす園は、子供の心身の成長に大きな大きな影響を与えます。
しっかりとポイントを押さえて、必ず見学をして親の目で確かめて園を選びましょう。
最終的には「その園が我が家の考えに合っているかどうか」が大事だと思います。