運動あそび

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運動遊び

ー 動ける体とたくましい心を育てる
 

運動あそびをリズム教室や、午前の活動時間に行っています 


午前の保育活動中に行う運動遊びでは、子供たちに遊びやゲーム感覚で様々な動きを経験することによって、集中力や運動神経の向上を図ります。
リズム教室では全身を使った運動があり、普段の保育活動では様々な運動をするサーキット、さらに運動教育を専門とした企業の指導や教具を活用しています。

運動神経は、適切なトレーニングによって向上します。


まず、運動神経って何でしょう?

 
 「運動神経がいい」とか「鈍い」とか、「運動が得意かどうか」を表現する際によく用いられる用語ですが、 本来の意味は、脳からカラダ中の筋肉へ動きの指令を送るための神経のことを言います。
 

では、「運動神経がいい」とはどういうことでしょう?

 
たとえば、目の前にボールが飛んできたとします。
するとボールを目で見て、その情報が脳へ伝わります。
そして脳が「危ない」と判断して、各筋肉へ、ボールをよけるための的確な指示を出します。
すると筋肉が動きます。
 
このように、基本的には五感で察知した情報が脳に送られ、 脳がそれらに応じて取るべき動きを判断し、 各筋肉へ指令を出し、身体が然るべき動きをする、という一連の流れがあります。 (反射は異なります)
 
人間は一瞬一瞬の動きを行うために、このようにとても複雑なことを行っています。
 

「運動神経がいい人」というのは、より複雑な情報を、 より的確に脳に送り、的確に判断し、より的確に筋肉へ命令し、より的確に筋肉が動く人、です。

 
 
ボールが飛んできた話に戻ります。
 
どこかで的確に情報の伝達ができなかった人は、ボールに当たるかもしれません。
(たとえ筋肉モリモリでも)
よけられたとしても、慌ててよけて転ぶ人… 身軽にさっとかわす人…いろいろです。
この場合は、無駄な動きをせずに、身軽にさっとかわせる人が、やはり「運動神経がいい」と考えられます。
 

運動神経は遺伝なのでしょうか?
運動神経の発達に影響するのは「環境」です。

 
神経系の発達は、20歳を100%とした場合、3~5歳頃にはその約80%に達し、12歳頃にはほぼ100%に達します。
この5歳頃~12歳頃の間に、どのような身体の使い方をしたかが、その人の運動神経のよしあしに大きく影響します。
 
とくに5~8歳頃は人間の成長の中で最も身体をコントロールする神経系が発達する時期で、プレ・ゴールデンエイジと呼ばれます。
 
OLive保育園では、5歳になる前の段階で「動ける体」「動く楽しさ」「動けるよろこび」「運動に対する前向きな気持ちや積極性」を育てておくことで、その後のプレゴールデンエイジでの吸収力を高めることをねらいとしています。
 
ある決まった動きをしようとすると余分な動きが入ってしまうことがありますが、
それは神経回路が盛んに張り巡らされているこの時期の特徴です。
また、一つのことに集中するのが難しく、次々に興味が移りやすい時期でもあります。
 
自然の中で自由にさせると、虫を探す、木に登る、川に向かって石を投げる、かくれんぼをする、鬼ごっこをする、秘密基地をつくる・・・ といったように次々といろいろな遊びをし始めます。
 
本来、子供はこのようにして自らいろいろな経験を通してカラダの使い方を覚えていくものなのですが、今はなかなか外遊びができないのが現状です。
 

ですからこの時期の運動は、楽しく多種多様な動きを経験させることが大切です。

 
ある種目だけを反復して行うことでそれが上手くなるのは確かです。
 
しかし、そのような子供が、9~12歳頃のゴールデンエイジと呼ばれる時期に、プレ・ゴールデンエイジで様々な動きを経験してきた子供に簡単に抜かれてしまうということがよく起こります。
 
ゴールデンエイジは、全身をよりコントロールできるようになり、新しい動きを何度か見ただけで すぐに身に付けることができてしまうという特徴がみられる、動きの習得には最高の時期です。
ただしそれができるためには、プレ・ゴールデンエイジで様々な基本的な動きの習得ができていることが前提となるのです。
 

運動神経のよしあしは遺伝だけではありません。
子供の頃の生活環境と経験が運動神経の発達に大きく影響します。
適切な時期に適切な運動を行うことが、その後の運動能力を大きく伸ばします。

 
OLive保育園では、プレゴールデンエイジに向けてより良い身体能力向上のための運動が吸収しやすいカラダ作りを意識した運動あそびを行っています。